外装材も含め、ここ数十年で建築技術は大きく変わってきています。そしてその中でも外装材は、従来なかった新分野の製品の相次ぐ登場で、大きく変わった部位の一つです。従来、外装材というと木の下見板かモルタル塗りがほとんどでしたが、サイディングの登場で選択肢が大幅に増え、現在ではモルタル外壁に迫る材料になっています。
外装材として新しく出てきたサイディングは大きく分けて「金属サイディング」と「窯業系(ようぎょうけい)サイディング」と「樹脂サイディング」に分かれます。このうち色柄豊富なのは窯業系サイディングです。材料はメーカによって若干の違いはあると思いますが、基本はセメント系でそれに混ぜ物をしています。ですから重さはあります。最近ではカラフルなものよりも長い目で使えるようにとシンプルな色柄にしつつ、塗装が良いものであったり、親水コーティングのしてあったりするものを用いる傾向があるようです。窯業系サイディングでは、厚みが12〜30ミリ近くまであります。その差についてカタログだけでは分かりづらいのですが、実際にサンプルを手にしてみたり、住宅街を歩いていろいろ窯業系サイディングが張られた感じを見てみたりすると、明らかな違いを感じることができます。
外装材としてのサイディングは他に金属サイディングがありますが、シンプルな外観を作るのに用いられる事が多くなりました。一昔前には訪問販売リフォームで話題となり悪いイメージがあったかも知れませんが、建材自体は鉄板をまげてその内側にウレタンなどの断熱材を貼ったもので、軽くて断熱性も良い為リフォームには最適な材料だと思います。しかし、デザインが限られていたり、表面が凹みやすかったりする面もあります。
外装材としてのサイディングはもう一つ、樹脂サイディングがありますが、日本ではあまり使われていません。米国などでは一般的なようです。プラスティックで成型したもので軽くて金属サイディングよりも凹みにくいです。やはり色柄が限られています。
外装材としてのサイディングの質感は、溝など模様の深さが大きく関係します。12ミリのサイディングは、防火性能等の条件を満たしていることは確かですが、性能上溝を深くすることはできません。溝は浅ければ材料が薄っぺらく見え、重厚感は生まれません。カタログで色や柄を見ても、実際に現物を見た後では、選択する厚さが変わってくることもあるでしょう。防耐火性能や耐風圧、耐久性など性能を考えると、15ミリ以上のものを選ぶのがいいと思います。